浙江省


甘王路甘寧肖像壁
所在地
浙江省杭州市内甘王路
解説
甘王路は、もともと甘王廟があり、甘寧が祀られていたようだ。廟は廃棄され、既になくなっているが、2013年に市街地の区画整備をおこなった際に道が拡張され、その際に、「ストリートヒーロー」甘寧を思い起こしたのか、記念プレートが建てられたようである。
現況
残念ながら廟が復活する気配はないが、甘寧を記念する肖像壁と、由来を記載したプレートが作られたのはうれしい。(15年3月)
交通
杭州駅から地下鉄でとなりの「娶江路」から徒歩で北側の甘王路へ。甘王路を西にすぐの橋を渡った北側にある。アクセスが非常に容易な場所なので、是非多くの人に訪れてほしい。
関連武将 甘寧


縻相公廟
所在地
浙江省桐郷市高橋鎮永安村
解説
縻竺の廟。宋代に、開封にて廟が立てられたのが起源のようだが、北宋が滅亡し、南宋になるときに都の杭州近くであるここ桐郷に移設されたようだ。2013年に改修されて、立派な姿を取り戻した。
現況
入り口の門はかなり年代を感じさせる。裏手の本殿を最近新しく建設したらしい。ただし、廟会のとき以外は開放しておらず、中には入れなかった。(15年3月)
交通
新幹線の桐郷駅から、徒歩で1時間弱くらい。永安村の村委員会をまず目指そう。村委員会の南側に廟が畑の向こうに見えるが、道が良くなく大回りになるので、聞き込みでカバーすべし。
関連武将 縻竺


孫権路
所在地
浙江省富陽城区 孫権路
解説
富陽汽車站から南西方向にのびる道。
現況
富陽は今も昔も孫権の街。地元の誇り、孫権の名を冠した道がある。(08年12月)
交通
富陽汽車站すぐ。
備考
門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:汽車站から徒歩 / 地形:平地 / 見応え:富陽・孫権ゆかりの旅はここから始まる。
関連武将 孫権


東呉文化公園
所在地
浙江省富陽市江濱西大道
解説
三国東呉の一大テーマパークを目指し開発中。二期工事はこれから。 孫堅像
【孫堅像】
東呉文化公園大門
【東呉文化公園大門】
現況
孫堅・孫策・孫権を祀った三孫堂が最大の見所。文・武臣の壁画や解説等もあり、塑像の出来はかなり素晴らしく呉ファンは必見の地。
現在は市民の憩いの場の公園と色合いが強いが、開発如何によって有料となってもおかしくない。(08年12月)
交通
富陽汽車站からK10バスで華庭路下車。
備考 門票:なし / 塀:あり / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:公共バス / 地形:公園 / 見応え:新しい孫呉のテーマパーク
関連武将
孫堅孫策孫権


孫権故里
所在地
浙江省富陽市場口鎮 孫権故里
解説
孫権が生まれた場所。孫一族の故郷というべきか。
現況
呉大帝孫権はくそ田舎野郎であった!孫権故里は、バスと徒歩だけではたどり着くのが難しい場所にある。(劉備故里、曹操故里は可能。)近くには三孫堂、そして碑などがいくつもあり、地元ではまさに英雄なのである。(2000年2月)
交通
富陽からとりあえず場口という地までバスで行ける。後は地元民のボリタクにでも乗るしかない。
関連武将
孫権


三孫堂
所在地
浙江省富陽市場口鎮 三孫堂
解説
孫権故里のそばに呉大帝廟と記された白い建物がある。これがすなわち三孫堂だ。孫堅・孫策・孫権の3人を祀った廟というのが建前だが…。
現況
もし呉大帝廟と記されていなかったり、ちびっこ水先案内人がいなかったら“探しあてる事はできなかったのでは?”というくらいみすぼらしい建物。おまけに鍵が閉まっていた。中には三孫堂のはずなのになぜか五体の像がある。どれが誰だかわからないのが残念。(2000年2月)
交通
孫権故里そば。
関連武将
孫堅孫策孫権


孫権後裔聚居地
所在地
浙江省富陽市場口鎮 孫権後裔聚居地
解説
孫権故里に向かう途中に地図で発見した。正式遺跡名は呉大帝孫権後裔聚居地。つまり孫権の末裔が住んでいる地ということだ。
現況
小さい公園に巨大な碑がそびえ立つ。そして奥には「孫氏宗祠」がある。まぁ、孫権故里の三孫堂と同じ位置付けになると思う。中には白い孫権の石造がある。ここの祠も鍵がかかっていたが、マージャン中のじっちゃんに鍵を借りて無事見学できた。(2000年2月)
交通
孫権故里とセットでレンタボリタク。もし場口のバス停から歩いたら数キロはある。
関連武将
孫権


龍門孫権故里
所在地
浙江省富陽市龍門鎮
解説
孫権の子孫一族が居住しており2,000余戸、8,000人余りの大集落になっている。その規模は江南地方では最大。今でも明清時代の古建築を見ることができる。 孫権故里
【孫権故里提灯】
大帝
【大帝孫権壁画】
現況
観光地化されている龍門古鎮の中に孫氏宗祠、天子堂等の孫権ゆかりの祠堂がある。孫氏宗祠には素晴らしい孫権の壁画があり、最近建てられた天子堂には孫権像が祀られている。(08年12月)
交通
富陽汽車站から3路で西站へ。西站から上官行きに乗り換え龍門古鎮の大門で下車。
備考 門票:あり / 塀:なし / 土産物屋:あり / 推奨交通手段:バス / 地形:古鎮 / 見応え:雰囲気のある古鎮
関連武将
孫権


孫韶像
所在地 浙江省建徳市梅城鎮 孫韶像
解説 孫韶、字交礼、呉郡(現在の浙江省)出身。伯父・孫河は元々兪姓であったが、孫策に寵愛され孫姓を賜った。
孫権の信頼も厚く、出世を重ね建徳侯に封ぜられ、呉の黄武4年(西暦225年)に建徳県を置いた。
現況 街の西側入り口に地元の英雄・孫韶の塑像がある。製作年は不明だが、見たところ最近作られたようにみえる。しっかりとした台座に騎馬姿の孫韶像。非常にかっこいいが、最近このポーズの塑造が増えているような気がする…。(14年8月)
交通 杭州長途客運西站から梅城行きバスに乗ると、終着間際にこの塑像の前を通過する。梅城の客運站からは車站路を西に数分歩くと到着。ガソリンスタンドの前。
備考 門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:客運站 / 地形:街中 / 見応え:完成度は高い。
関連武将 孫韶


建徳侯坊
所在地 浙江省建徳市梅城鎮 建徳侯坊
解説 鎮政府が地元の英雄である建徳侯孫韶を記念して1993年に作った牌坊。高さ9.4m、幅8.5m、重さ60トン、費用10.8万元。
現況 93年に10.8万元もの巨額投資をしただけあって、かなりしっかりとした牌坊。孫韶の略歴等も牌坊に刻まれている。(14年8月)
交通 梅城の客運站から西門街を東進し、正大街に出たら南下。徒歩数分で到着。
備考 門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:徒歩 / 地形:街中 / 見応え:立派な牌坊
関連武将 孫韶


六眼古井
所在地
浙江省建徳市梅城鎮府前街 六眼古井文物保護単位碑
【文物保護単位碑】
六眼古井
【六眼古井】
解説
丹陽太守呉景が梅城に居住していた際に掘られた井戸といわれている。呉景とは即ち呉国太の弟。
もう一説では孫権の外祖母家の井戸ともいわれている。
本来口径1.65mの大井戸であるが、汲み上げる際に紐が絡まないよう、また子供が落水しないよう6つの井戸口が設けられている。
現況
今でも地元民は生活用水として使用しているそうだ。このような古跡系井戸は蓋が閉められていたり、水が枯れていたり、水が汚かったりするものだが、なおも現役とは恐れ入る。そして6つ眼の井戸とは、かっこよすぎる!(14年8月)
交通
梅城の客運站から西門街を東進し、府前路に出たら北上。徒歩数分で到着。
備考
門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:徒歩 / 地形:街中 / 見応え:六つ眼がかっこいい
関連武将 呉景、呉国太


賀廟
所在地
浙江省淳安県(千島湖)夢姑塘文化公園内 賀廟正殿
【賀廟正殿】
賀斉像
【賀斉像】
解説
賀斉の廟。208年、賀斉はこの地に派遣され太守となる。(淳安県の始まり)かつてこの地には東西二つの賀廟があったと言うが、現在の廟は2008年10月に再建されたばかりの新しい廟。
現況
前殿、後殿両方に賀斉の御神体があり、説明展示室も準備中。山の中にありロケーションも最高で、とにかく素晴らしい廟!派手好きであった賀斉にピッタリの廟だ。
演義には登場しないが、地元では三国志人物として有名である。(08年12月)
交通
千島湖汽車站からK004に乗り終点「旅遊碼頭」下車。碼頭の対面「夢姑塘文化公園」内。ちなみに千島湖には旅遊碼頭がいくつもあるので注意。
備考
門票:なし / 塀:あり / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:バス / 地形:山 / 見応え:御神体、殿、装飾全てが素晴らしい廟
関連武将 賀斉


賀斉像
所在地 浙江省淳安県(千島湖)旅遊碼頭 賀斉将軍騎馬像
解説 太守としてこの地を治めていた賀斉は開県の祖として地元で親しまれている。この塑像は「上海栄軒芸術工程部」の力作。2005年12月に作られた。
現況 ここには淳安にゆかりのある人物計6体の塑像があるが、筆頭格はもちろん我らが賀斉将軍。塑像の出来栄えは非常に高い。(08年12月)
交通 千島湖汽車站からK004に乗り終点「旅遊碼頭」下車。碼頭の敷地内。ちなみに千島湖には旅遊碼頭がいくつもあるので注意。
備考 門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:バス / 地形:港 / 見応え:逍遥津・張遼像に迫る出来!
関連武将 賀斉


諸葛八卦村(諸葛八卦村レポート)
所在地
浙江省蘭渓市諸葛鎮 諸葛村
解説
諸葛亮の子孫(43代目〜55代目の計4,000人)が現在でも暮らす村。諸葛亮の子・諸葛瞻、孫・諸葛尚は魏軍と戦って綿竹で壮絶な最後を遂げたが、現在の浙江諸葛氏は諸葛亮の別の孫・諸葛京の子孫にあたる。
南宋末年、諸葛亮から27代目にあたる諸葛大獅がこの地に八卦陣の図式に村を建築したのが、今の諸葛八卦村である。
そして、1991年に家譜が発見され、その正当性が認められたと共に注目を浴び、現在一流観光地として爆進中。
現況
諸葛村の最大の見所は諸葛亮を祭った丞相祠堂と、門前に“忠武”とデカデカと掲げられている大公堂。しかし諸葛亮の子孫達が代々暮らし守ってきたこの村全体が、歴史的にも文化的にも高い価値を誇っている。(2002年4月)
交通
杭州東汽車站→金華西汽車站→金華南汽車站→蘭渓西汽車站→諸葛鎮とバスで移動。諸葛鎮の汽車站に到着後、南へ徒歩で約15分。
関連武将
諸葛亮


魯王墳
所在地
浙江省海寧市長安鎮塩倉村
解説
孫権の息子・魯王孫覇の墓。孫覇といえば後継者争い「二宮の変」で呉を真っ二つに割った人物である。
現況
資料によると「高さ2m、東西35m、南北30mというが、だいぶ縮んでいる。高さは1.2m程度、東西5m程度、南北は10m程度か。畑のど真ん中にあり、かなり浸食を受けている。上部に文物保護碑がある。台状の墓の上も、しっかりキャベツ畑。魯王孫覇のマイナー具合や寂れ具合を考えるに、皇太子との権力争いを演じたのも今や昔、現状の墓は農地開発との勢力争いに堕している。(2014年12月)
交通
長安からバスT301、海寧駅からバスT106等で「官石橋」駅へ。基本的には「塩倉」を目指す感覚で乗車するが、老塩倉ではなく、となりのバス停からの方が近いのがポイント。

塩倉の市街地や、塩倉村の東側に当たる。

「官石橋」バス停から北へ進む。官石橋の橋も越えて、さらに進むと、道が立体交差になってくる。その交差と、東西の小道がクロスしている地点で、その小道を東へ。この時点で、前方に台のようなものが見える。100メートル程度進むと、道の北側に文物保護碑が出現する。
備考
門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:汽車站から徒歩 / 地形:平地 / 見応え:畑に侵食されつつあるのは心配だが、上にも登れる体験型。Lets Feel LuWang!!
関連武将 孫覇


長安画像石墓(三女堆)
所在地
浙江省海寧市長安鎮青年路海寧中学内
解説
孫権の娘・孫魯育の墓と伝えられる。孫魯育が孫権の三女だったことから「三女堆」の呼称でも知られている。墓室がほぼ完全な形で発見され、壁画が歴史的価値が大変高いとの事で、2013年に全国重点文物保護単位にまでなった。
現況
全国重点文物保護単位だけあって、周囲には囲いがある。だが、お約束で囲いの隙間から墓の様子が垣間見れるので趣は十分に感じ取ることができるだろう。手前には碑があり、由来や孫権の娘といった説明がファンの心を躍らせる。(2014年12月)
交通
海寧駅・海寧西駅などからバスで「長安」へ。市の西側の「長安鎮」の中心部にある。最寄のバス停は「海寧中学」。海寧中学の敷地内にある。門番が入るので、墓が見たい、外側から写真だけ撮影したいなどと言って、敷地内に入れてもらおう。正門から北へまっすぐ進むと見えてくる。
墓室の中に入るには、教授を見つけて依頼する必要があるみたいで、平日昼間でないと難しいだろう。
備考
門票:なし / 塀:あり / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:バス / 地形:平地 / 見応え:基本は外側からなので、やや消化不良ともいえるが、趣ある名墓である。運よく中まで入れたら・・・果報者だと思いますよ、本当に。
関連武将 魯育


テキ妃墓
所在地
浙江省海寧市長安鎮東升村水心里
解説
孫権の妻・テキ妃の墓。突然出てきた妻と名乗るこの妃を、(三国志人物と)認知できるかどうかで、この遺跡を楽しめるのかどうかが決定する。
現況
基本的には、文物保護の表示ひとつ。畑の中にあるが、墓と思われるその部分3m×10m位だけ、作物が植えられておらず、さながらミステリーサークルのような雰囲気だ。(2014年12月)
交通
海寧駅・海寧西駅などからバスで「長安」へ。そこから、T316のバスで「朱家浜」下車。すぐ北側の道をひたすら東へ。大通りの手前のところで、左側に入る道の奥にある。(下の写真がその入り口)。
地名から、「東升」バス停かと思わせておいて、実は2駅離れているというのがポイント。最寄の「朱家浜」からは徒歩数分圏内で、道もわかりやすいので大丈夫だろう。バスの本数は70分に1本程度なのが注意点。
備考
門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:バス+徒歩 / 地形:平地 / 見応え:かなり微妙。ほんのりビターテイスト。
関連武将 テキ妃


陸遜点将台
所在地
浙江省海寧市塩官風景区内
解説
塩官はかつて陸遜が治めていたところ。
現況
観光地化された風景区の入り口付近にある。点将台としては、それなりに立派な部類だが、何故か「陸遜」の文字がかなり小さい。そこでどうして遠慮するかな?風景区内は、大体の見所が有料と凶悪だが、無料で入れる場所「囲碁名人館」「景疏園」でそれぞれ陸遜の紹介を見ることができる。ゆかりの地ということで、風景区全体をじっくり楽しむとよいのでは。(2014年12月)
交通
塩官の町ではなく、観光地化された風景区の方。海寧駅からT109バスで終点の「塩官景区」へ。徒歩2分程度で風景区の入り口につく。門をくぐった右側すぐにある。
備考
門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:バス / 地形:平地 / 見応え:あっさりしている。陸遜の足跡探しをしてみよう。
関連武将 陸遜


陸遜営里
所在地
浙江省海寧市路仲
解説
当地はかつて陸遜が治めていたようで、ここで陸遜が練兵をおこなったようだ。
現況
文物保護単位というよりは、村人たちが記念碑を建立したものができたって感じ。バス停のすぐ近くの碑ひとつなので、楽しむには想像力が必要になる。(2014年12月)
交通
海寧から、K11のバスで「路仲」下車。バス停のすぐ横にあるので、わかるはず。
備考
門票:なし / 塀:なし / 土産物屋:なし / 推奨交通手段:バス / 地形:平地 / 見応え:碑はけっこう目立つ。
関連武将 陸遜


朱家老井
所在地
浙江省湖州市安吉県中南百草園内 (中央の草原の端にある) 朱家老井
解説
朱治・朱然に代表される、呉の重鎮・朱一族の故郷に古くからある井戸。
現況
三国志系の古井戸は、通常枯れ井戸になっているのだが、この井戸は違う!沸いている、溢れている、ざぶざぶ言っている!!元気一杯の現役だ!!(前の週の台風の影響だろうけど・・・)
溢れる朱家パワーに全国8000人の三国井戸マニアも大興奮間違いなしだ!!(2015年7月)
交通
安吉のバスターミナルから、中南百草園・三官村専線のバスが出ている。5元。
備考
門票:朱然もびっくりの120元! / 塀:あり / 土産物屋:あり / 推奨交通手段:バス / 地形:湿地帯 / 見応え:現役ざぶざぶ級(井戸水が)
関連武将 朱治、朱然


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